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目次
代表メールアドレス(info@やsales@など)を受けるにはどんな方法があるか ~ 4つの方法
組織で 代表(info@)や、営業部門(sales@)などのメールアドレスで運用したい場合どんな方法が使えるでしょう。
Google Workspaceでは「ふつうにそのアカウントを作る」ほか、「エイリアス」と「グループ」と「委任(代理操作)」の4つの方法があり、そこから選んで使えます。それぞれどんな特徴があるかまとめます。
1.「ふつうにそのアカウントを作ってどなたかが運用する」
「info@」「sales@」のアカウントを作って運用します。必要な方すべてが1つのアカウントでログインすることをGoogleは推奨していませんので、複数人で読むには転送の設定をするなどで対応することになります。全件転送は宛先1つだけ。の制限がありますので、フィルタを使って転送設定します。
わかりやすいのがメリットで、アカウント分のライセンス費用が発生することと転送したいときは設定が必要というのがデメリットです。
2.「エイリアス」を使う
一人社長などで代表メールを主に使うのが一人でいい場合はコストもかからないこの方法がおすすめです。ユーザのアカウントに、「エイリアス」を設定します。(Google WorkSpaceでは「予備のメールアドレス」とも呼称されています)
例えば example.com ドメインでGoogle Workspaceを契約した、日本太郎 さんが、tnihon@example.com というユーザアドレスを使っているとき、info@example.com 宛のメールも受け取れるように、「エイリアス」を追加します。
アカウントの追加費用がいらないのがメリットで、デメリットはエイリアスできるのは一人だけということです。1アカウントあたりエイリアスは最大30作れますのでinfo@やsales@やsupport@などいくつも増やせます。
3.「グループ」を使う
「グループ」はメーリングリストです。公式メールアドレスの「グループ(公開)」を作り、メンバーにユーザが入ります。
公式メールアドレスに届いたメールはメンバーにすべて届きます。
メリットはすべての担当者がメールを受け取れることとアカウントの追加費用がかからないことと、メールをうっかり消しても他のメンバーが同じメールを持っているのでカジュアルに使えること。デメリットは公式に届いたメールが一元的に保存されずにメンバー個人のメールボックスにそれぞれ入ることです。
4.「委任(代理操作)」する
「info@」「sales@」のアカウントを作って運用するという面では1と同じです。ただ1つのアカウントを複数人でシェアしてログインすることはセキュリティ上推奨されませんので、その代表アカウントのメール運用を、社員に「委任(代理操作)」します。メリットは実アカウントを複数人で運用することを避けることができること。デメリットは委任された誰かがメールを消してしまうこともできるのでメールの操作は慎重にしないといけないので本当に信頼できる限られたメンバーだけに委任しないといけないこと、この使い方は個人Gmailでは無いことなのでイメージとしてつかみにくいことかもしれません。
どれを選びたいと思いましたか?
上記2と3は担当者が退職や移動され担当者のアカウントを消すと公式アドレスでやりとりしたメールも消えてしまうのがデメリットになりますが、退職の場合は担当者のアカウントは消さずに名前とアドレスを変更して役職と同時に公式アドレスの運用を引き継ぐ。という考え方でメールを前職から残すことができるかと思います。
この記事を書いている中野の個人的な意見では、組織ではグループ設定して使うのが一番わかりやすくて、新しく覚えることも必要なくこれまで持っているイメージで使えるのでおすすめかな。と思います。
詳細手順
Admin Console
https://admin.google.com/ に管理者アカウントでログインして操作します。
1.ふつうにそのアカウントを作ってどなたかが運用する方法
別段難しい事もありませんので省略します。
2.エイリアス設定方法
Admin Consoleから操作
対象の人自身でGmail(mail.google.com)にログインして操作
送信もできるようにするには、その対象の人自身で Gmail(mail.google.com)にログインして
歯車>すべての設定>アカウント>名前:(xxxxメールを使用して他のメールアドレスからメールを送信します)「他のメールアドレスを追加」をクリック
先程受信設定したエイリアスのメールアドレス「sales@」を入力します。
3.グループ設定方法
Admin Consoleから操作
グループ名:名前をつけます
グループのメールアドレス:受け取るメールアドレスになります
グループのオーナー:届いたメールが転送されるユーザです
アクセスタイプを、念の為「公開」を押してマトリックスをリセットしてから、
投稿できるユーザー:「外部」にチェックを入れて、「保存」
(外部にチェックを入れ忘れると外からこのメールに送れないので注意)
対象の人自身でGmail(mail.google.com)にログインして操作
送信もできるようにするには、同じようにその対象の人自身で Gmail(mail.google.com)にログインして
歯車>すべての設定>アカウント>名前:(xxxxメールを使用して他のメールアドレスからメールを送信します)「他のメールアドレスを追加」をクリック
設定したメールアドレス「info@」を入力します。認証コードが送られるので入力します。
4.「委任(代理操作)」設定方法
委任はGoogle WorkSpaceでデフォルトで許可されていませんのでまず有効化します。
Admin Consoleから操作
委任したい公式アドレス「admin@」のアカウントでGmail(mail.google.com)にログインして操作
委任したい公式アドレスのアカウントでGmailを開いて、誰に委任するか設定します。今回「admin@」のアカウントを個人に委任します。
歯車>すべての設定>アカウント>「アカウントへのアクセスを許可:」で 「別のアカウントを追加」 をクリックします。
委任されて操作する人の自身のアカウントでGmail(mail.google.com)にログインして操作
Gmailを開くと、確認のメールが届いていますので「承認」をクリックします。
なおこのとき、そのPCのブラウザで、他のGoogleアカウントにログインしているとうまく承認できないことがあるようですので、あらかじめ自身のアカウント以外はログアウトしておくと確実です。